テレビでよく目にする機会もある催眠術ですが、何だか疑わしいもののような気がしますが、脳科学や心理学のスキルで催眠をかけることは可能なのです。実際、うつ病の治療やトラウマの治療に催眠療法を使っています。催眠療法は、ヒプノセラピーとも呼ばれており、変成意識状態にある治療者の潜在意識に働きかけることで、悩みの改善と軽減に繋げる方法です。催眠療法で得られる効果で良く知られているのは、トラウマの解消です。原因不明のトラウマは、幼少期に受けた心の傷が癒えないままで、潜在意識の中に潜んでいる可能性がありますが、催眠療法によってトラウマを受けたときの感情を思い出して、感情を解放することでトラウマ解消に繋げます。またネガティブな思考をポジティブな思考に変えること、身体の不調を軽減することにも効果があります。

実際に催眠療法には効果があるのか

催眠療法には実際にどれ程の効果があるのでしょうか。アメリカのマサチューセッツ大学で、禁煙と催眠療法の研究がされていました。164例の患者さんにニコチン置換療法のみ、催眠療法のみ、ニコチン置換療法と催眠療法の組合せという、3つの組に分けて研究を行った結果、催眠療法もしくは、ニコチン置換療法と催眠療法の治療を行ったグループはニコチン置換療法だけのグループよりも、退院した後約半年間で禁煙者が3倍以上も多かったという結果が出されました。このことが意味するのは、禁煙に関して催眠療法の効果が高く得られるということが分かります。日本では、セラピストの能力差の開きが大きくあると言われています。開業するのに制限はなく、数日間の講座を受けただけでも催眠療法を中心とした施設を開業することができるのです。そのため、効果を出せる良いセラピストを探すには、口コミを参考にするのがおすすめです。

催眠療法には保険が適応しないのです

催眠療法は、基本的に保険適応外となっています。制度上では保険適応できることになっていますが、実際は催眠療法を導入している病院は皆無となっています。そのため、催眠について専門的に詳しく学んでいる精神科医を探すのは不可能となっています。そのため催眠療法を受けたいと考えた時には、保険適応外となりますが心理カウンセラーや催眠療法の資格を保持しているセラピストの元でセラピーを受けることとなるのです。費用は一般的なカウンセリングより少し高額となっており、大体1時間1万円から1万5千円となっているところが多くなっています。ほとんどのケースで、1回の催眠療法で終わらず複数回通う必要があるので、さらに費用負担は大きくなっています。しかし腕のある専門医に当たれば、それだけの効果を得られることができるため、高額でも通院し続けたいと考える人も多くいます。